
大災害の際、SNS上で広まるフェイクニュースやデマ。その信憑性を見抜くことは生命を守る大切なスキルです。本記事では、怪しい情報に惑わされず、正確な情報を手に入れる方法をご紹介します。あなたと大切な人を守るために、ぜひご一読ください。
目次
災害時、SNS上のフェイクニュースから身を守る方法-防災行動ガイド
【震災に便乗した泥棒や詐欺に注意!】
令和6年能登半島地震の発生に伴い、今後、震災の影響により手薄となった家屋等を対象とした窃盗、住民の不安や善意につけ込む詐欺等の被害の発生が懸念されます。
〇貴重品は身の回りで保管!
〇不審者、不審電話、偽・誤情報に注意! pic.twitter.com/EPFUFj6xJL— 石川県警察安全安心情報 (@IP_anzen_anshin) January 3, 2024
令和6年能登半島地震において、Twitterや他のソーシャルメディア上での #SOS 発信が広がり、支援や助けを求める声が数多く上がりました。しかし、その中には善意の発信者とともに、詐欺まがいの行為や不正な寄付募集が発生しています。このような状況において、被災者への本当の支援を確実に届けるためには、冷静な対応と注意が必要です。ここでは、信頼性のある寄付方法や安全な支援の仕方についてご紹介します。
身元の確認のとれない個人宛に募金を行わない
身元の確認のとれない個人宛に募金を行わないよう、くれぐれもご注意ください。安全な寄付先や正確な情報を確認し、信頼性のある組織を通じて支援することが重要です。不審な活動を発見した場合は、速やかに警察や関係機関へ報告してください。冷静かつ慎重に行動し、被災地への真の支援をお願い申し上げます。
災害に便乗した詐欺や悪質商法が横行しています。
被災地の混乱に付け込み、人々の善意を悪用する行為は決して許されるものではありません。これまでの経験から、どのような手口に警戒すべきか、以下に示します。
▼能登地方で発生した令和5年5月5日の地震では、義援金名目でお金をだまし取る詐欺が発生し、60代男性が逮捕されました。被害件数は約200件に上りました。 「能登地震で友人被災」と嘘 義援金詐取容疑で逮捕された男(朝日新聞)
▼8年前の熊本地震でも、様々な電話や訪問による募金を求める詐欺が報告され、注意が呼びかけられました。 平成28年熊本地震に便乗した不審な電話や訪問にご注意ください!(国民生活センター)
▼東日本大震災の際には、様々な詐欺が発生。募金箱を使って不特定多数からお金を集めたとして逮捕者も出ました。 募金詐欺容疑、2件2人逮捕 警視庁(日本経済新聞)
▼過去の特殊詐欺例として、「地震で携帯が壊れ、番号が変わった」といった手口もありました。近年でも災害支援団体をかたる特殊詐欺が発生しています。 災害支援団体などかたる 1120万円詐欺被害 (NHK千葉)
これらの手口は、善意につけこんだものが多く、特に被災地の混乱に心を痛める全国の人々が標的となりやすい傾向があります。特に災害支援団体をかたる特殊詐欺には十分な注意が必要です。
平成28年には、東日本大震災の支援団体を名乗り高齢女性から現金をだまし取った事件があり、男女10人が詐欺容疑で逮捕されました。被害者に対して「あなたは団体の登録番号を他人に教えた」といったかかりをつけ、脅迫的な手法を用いた例も見受けられました。
さらに、昨年は「老人ホームの入居権詐欺」が深刻な被害をもたらしました。高齢者を狙った手法では、「あなたは名義を貸す違法行為をした」といった言いがかりをつけ、刑務所に入るなどと脅し、お金をだまし取っています。
過去の被害事例を踏まえ、今回の大地震に便乗した詐欺行為にはくれぐれも注意し、冷静に行動するようお願いします。
リスク
「善意」が、デマ拡散の手助けにつながることも。被災者救助の妨害に加担しないで
災害時、善意から生まれる情報も、誤った情報の広まりを助長することがあります。デマが拡散すれば、被災者の不安を増幅させ、救助活動を混乱させる可能性が。情報拡散前に確認を怠らないように心がけましょう。
対処法
公的機関など、信頼できる発信元からの情報かを確認。真偽をきちんと確かめよう
怪しい情報を受け取ったら、公的機関や信頼できるメディアからの情報を確認することが重要です。記載の有無や1次情報の確認、認証バッジ付きアカウントなど、信頼性を確認するポイントを押さえてデマを見抜きましょう。
事前の備え
信頼できる防災アカウントを日頃からフォローして、いざというときに役立てよう
災害前から信頼できる情報源を確保することが大切。防災アカウントやウェブサイトをフォローし、ブックマークすることで、災害時にスムーズな情報収集が可能です。オススメのアカウントも紹介していますので、ぜひフォローしてみてください。
防災・災害関連Twitterアカウントとサービス
1. Twitterアカウント: 地震・ニュース速報@Yahoo!ニュース
- アカウント: @YahooTopicsEdit
- 概要: Yahoo!ニューストピックス編集部が厳選した重大ニュースや防災情報を速報で提供。信頼性の高い情報が得られます。
2. Twitterアカウント: 首相官邸(災害・危機管理情報)
- アカウント: @Kantei_Saigai
- 概要: Jアラートや緊急地震速報、特別警報などの自動配信。政府活動関連の災害・危機管理情報を提供。
3. Twitterアカウント: 首相官邸(被災者応援情報)
- アカウント: @kantei_hisai
- 概要: 各省庁が被災者に向けて発信する情報のリツイートなど。被災者へのサポート情報が得られます。
4. Twitterアカウント: 内閣府防災
- アカウント: @CAO_BOUSAI
- 概要: 災害情報や防災・減災に関する情報を提供。内閣府(防災担当)が取り組む施策に関する情報も発信。
5. Twitterアカウント: 総務省消防庁
- アカウント: @FDMA_JAPAN
- 概要: 大規模災害時の消防関連情報を提供。安全確保に関する情報が届きます。
6. Twitterアカウント: 防衛省・自衛隊
- アカウント: @ModJapan_jp
- 概要: 災害時の自衛隊の派遣状況などの関連情報を提供。安全確保に関する情報が得られます。
7. Twitterアカウント: 気象庁
- アカウント: @JMA_kishou
- 概要: 災害への警戒を呼びかける報道発表などの気象関連情報を提供。災害発生時の情報入手に役立ちます。
8. Twitterアカウント: 警視庁警備部災害対策課
- アカウント: @MPD_bousai
- 概要: 日用品を災害グッズとして使うテクニックなど、実用的でユニークな防災対策を発信。災害時の備えに役立つ情報が提供されます。
災害発生後の正しい情報収集に役立つサービス・ウェブサイト
- Yahoo!ニュース
- 概要: Yahoo!JAPANが運営するニュースサイト。毎日新聞、読売新聞、朝日新聞、産経新聞、時事通信などの新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌など、さまざまな媒体のニュースを掲載しています。
Yahoo!ニュース
- 概要: Yahoo!JAPANが運営するニュースサイト。毎日新聞、読売新聞、朝日新聞、産経新聞、時事通信などの新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌など、さまざまな媒体のニュースを掲載しています。
- 国土交通省「防災ポータル」
- 概要: 首都圏で起こりうる災害に関する情報やもしものときに役立つ防災情報を提供する防災情報ポータルサイト。日頃から知っておくべき情報が分かりやすくまとめられています。国土交通省「防災ポータル」
- 内閣府「防災情報のページ」
- 概要: 災害状況や被害状況の公表のほか、防災対策情報や内閣府の防災に関する政策などを公開している内閣府運営のページ。
内閣府「防災情報のページ」
- 概要: 災害状況や被害状況の公表のほか、防災対策情報や内閣府の防災に関する政策などを公開している内閣府運営のページ。
- 安否確認手段に災害用伝言板/災害用音声お届けサービス
- 概要: 大規模災害時に音声発信が集中してつながりにくくなった際に、安否情報を確認できるサービス。無料で使えて、事前の申し込みも必要ありません。
安否確認手段に災害用伝言板
- 概要: 大規模災害時に音声発信が集中してつながりにくくなった際に、安否情報を確認できるサービス。無料で使えて、事前の申し込みも必要ありません。
- 電話を使った災害用伝言ダイヤル
- 概要: 被災地の方の電話番号宛に安否情報などの伝言を音声で登録・確認できるサービス。災害用伝言ダイヤルは「171」をダイヤルし、利用ガイダンスに従って使用します。災害用伝言ダイヤル
これらのサービスやウェブサイトは災害時に重要な情報を提供し、正確な情報収集に役立ちます。特に災害時の安否確認や最新の状況把握に活用できます。
おわりに
大切な人々と共に、正確な情報で災害に備えましょう。フェイクニュースに惑わされず、冷静かつ迅速な行動で安全を確保できます。防災行動ガイドを参考に、未来に備えるためのスキルを身につけましょう。