
福島日産自動車株式会社は、2024年2月14日に開催された「第3回浜通り連携協定サミットin浪江町〜未来の暮らしが芽吹くまち〜」において、浪江町にEVパークを2025年度上期目標に新設することを発表しました。
このEVパークは、地域の人々が集い、交流できる場所となるだけでなく、電気自動車の充電電力源として水素システムも活用するエネルギーマネジメントの拠点となる予定です。
目次
浪江町の復興を加速させる拠点となるEVパーク
2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた浪江町は、復興に向けて地域の人々が力を合わせて歩み続けています。
このEVパークは、そんな浪江町の復興をさらに加速させる拠点となることが期待されています。
連携協定サミットとは?
浜通り連携協定サミットは、2022年3月から続くイベントで、日産自動車を含む8つの企業と3つの自治体が締結した「福島県浜通り地域における新しいモビリティを活用したまちづくり連携協定」の一環です。
地域住民と連携協定の4つの軸である「モビリティ、エネルギー、コミュニティ活性化、災害時強靭化」に関する情報交流が行われています。
新設される「浪江EVパーク(仮称)」
福島日産の提案では、浪江駅前に「浪江EVパーク(仮称)」が誕生します。
このパークは、モビリティサービス、再生可能エネルギーの利活用、低炭素化、コミュニティ活性化、災害時強靭化の軸を軸に据え、地域を興し、子供たちが楽しめる場として展開されます。
福島日産は、このモデルを今後県内全店舗に広げ、地域に貢献するEVパークを展開していく計画です。
EVパークの施設
EVパークには、地域交流スペース、テナントエリア、宿泊施設を併設したミーティングエリアが設置されます。
- 地域交流スペース: 地域の人々が気軽に集い、交流できるカフェ併設のスペース
- テナントエリア: 浪江で事業を興している方や新規事業に挑戦する方への支援スペース
- ミーティングエリア: 宿泊施設を併設したミーティングルーム
EVパークの電力供給
EVパークでは、太陽光発電と水素システムを活用したエネルギーマネジメントシステムを導入し、電気自動車の充電に利用します。
これは、福島日産としては初の取り組みとなります。
エネルギーマネジメントの拠点としての役割
浪江EVパークは、電気自動車の充電電力源を水素システムからも一部供給できるエネルギーマネジメントの拠点としての役割も果たします。
太陽光(再生可能エネルギー)や水素(次世代エネルギー)を組み合わせた多種動力源活用を取り入れ、電気自動車に蓄電して環境に配慮した永続性・安定性のある電力供給モデルを目指します。これは福島日産にとって初の水素を動力とする試みであり、地域のエネルギー安全保障や環境への貢献が期待されています。
EVパークの意義
EVパークは、浪江町の復興に貢献するだけでなく、地域活性化、エネルギー問題の解決、次世代エネルギーの普及など、様々な意義を持つプロジェクトです。
未来への使命
福島日産は、「いち、はやく」の企業理念のもと、浪江EVパークを皮切りとした新たな取り組みを進めています。
子供たちが将来明るい未来を描ける環境を作ることを目指し、ふくしまの地域の課題に寄り添い、より豊かなふくしまへの貢献を果たしていく覚悟です。
福島日産 浪江EVパーク(仮称)
名称 | 浪江EVパーク(仮称) |
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開設目標 | 25年度上期目標 |
建設予定地 | 福島県双葉郡浪江町大字権現堂字下続町 |
敷地面積 | 1,291平米 |
コンセプト |
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外部 |
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内部 |
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エネルギーマネジメントの拠点 |
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まとめ
浪江町の復興のシンボルとなるEVパーク。地域の人々が集い、交流できる場所となるだけでなく、電気自動車の充電電力源として水素システムも活用するエネルギーマネジメントの拠点となる予定です。
このEVパークが、浪江町の未来を明るく照らす灯台となることを期待しています