
福島県東部の山間に広がる静かな村、浪江町津島。かつては1400人が平和な生活を営んでいた場所が、福島第一原発事故の影響で「帰還困難区域」に指定され、住民たちは故郷に戻ることなく10年以上が経過しています。しかし、その心は津島に刻まれた思い出や歴史から遠く離れることはありません。
目次
映画『津島 ー福島は語る・第二章』
100年先の故郷への架け橋
『津島ー福島は語る・第二章ー』
故郷への思いや人生を語る津島の人びとの言葉の力強さと滲む哲学から、自分自身の生き方と社会のあり方を考えさせられる。
そして「ちゃんと聞いて、伝えなければ」という、70歳の土井敏邦監督の真っ直ぐさと謙虚さから学ばされる。自分は小手先でやっていないか。— 我妻和樹(あがつま・かずき)@イラスト修行中 (@zukizuki_kun) October 9, 2023
『福島は語る』の土井敏邦監督が贈る感動の記録映画、「津島 ー福島は語る・第二章」が2024年3月に公開されます。この映画は、福島第一原発事故により影響を受けた津島の歴史と住民の心情を映像化したものです。監督自らが原告32名を訪ね歩き、10ヶ月にわたる感動的なインタビューを通じて、津島の住民たちが抱える様々な思いを描き出しています。
映画の背景と製作意図
上映会のお知らせ
映画監督の土井敏邦さんから
福島県浪江町津島地区のドキュメンタリー「津島ー福島は語る・第二章」試写会のお知らせです。
とくに、
2024 年 1 ⽉ 21 ⽇(⽇)13:00〜
専修⼤学神⽥キャンパス 7 号館3階 731 教室(東京都千代⽥区神⽥神保町 3-8)
へ皆さん来てください。 pic.twitter.com/cirUT1CrQy— くるみのめ (@kuwa39) December 27, 2023
「ふるさとを返せ 津島原発訴訟 原告意見陳述集」に記された住民たちの声に触れ、土井監督は感銘を受けました。「あの原発事故が住民の人生をこれほどまでに破壊していたのか」との衝撃から、「この声を映像で記録したい」という思いから映画の企画がスタートしました。春から始まった陳述集に登場する原告たちへの訪問は、横浜から福島までの車中泊を繰り返す10ヶ月にわたる感動的なインタビューの旅となりました。
感動の語り、異議申し立ての先に
映画「津島」は、全9章、3時間を超える圧巻の映像で、津島の住民たちが抱える悲しみや苦悩、そして「多数派の幸福、安全、快適さのために少数派を犠牲にする」在り方への異議申し立てともいえる抵抗を描いています。津島の存在とその闘いは、小さな一地域の問題ではなく、日本や世界に通底する普遍的なテーマを問いかけています。
映画公開情報
イベント名 | 日時 | 会場 | 住所 | 料金 |
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津島 ー福島は語る・第二章 | 2024年3月2日(土)より | K’s cinema ほか全国順次公開 | 未定 | 未定 |
おわりに
100年は帰れない故郷の姿を100年先につなぐ『津島 ー福島は語る・第二章』は、福島の歴史と人々の心を未来へと繋ぐ感動の映画です。ぜひ、この機会に映画館で津島の住民たちの語りに耳を傾け、彼らの思いに共感してみてください。