
災害が発生すると、被災地域だけでなく、悪質商法や詐欺が増加することが懸念されます。特に、災害後の混乱に紛れて巧妙な手口で消費者を騙すケースが増加しています。本記事では、災害に便乗した悪質商法から身を守るための注意点やトラブル回避のアドバイスをご紹介します。ご家庭や地域全体で被害を未然に防ぐために、しっかりとした知識を身につけましょう。
目次
「火災保険の修理勧誘」にご用心!
事例1:ドローンでの屋根点検後に契約トラブル
災害後、「火災保険で住宅修理ができる」との勧誘に注意が必要です。ある消費者は、台風の被害で家屋の点検を装った事業者に騙され、契約書をよく読むと手数料35%の罠が仕掛けられていました。冷静に考え、クーリング・オフができる場合もありますので、保険金の申請は慎重に行いましょう。
事例2:屋根修理の無料代行が高額キャンセル料に
別の事例では、リフォーム業者が台風による屋根の修理を提案し、無料で保険の代行を行うと言って契約。しかし、他の業者に相談したところ、修理の必要はなかったと判明。契約書には10万円のキャンセル料が書かれており、慎重な確認が必要です。
「高齢者施設の入居権売買」にご用心!
事例:詐欺師の巧妙な手口
高齢者や障がい者を狙った手口も増加しています。ある方は、企業名を騙り、災害を理由に高齢者施設の入居権を買い取る話に乗り、結果的に詐欺に遭ってしまいました。不審な電話には絶対に乗らず、留守電機能を活用して確認を怠らないようにしましょう。
「義援金の勧誘」にご用心!
事例:不審な義援金募集
被災地の復興支援を名目に、不審な電話や訪問が報告されています。市役所の職員を騙る者もおり、信頼できる情報を確認せずにお金を振り込むことは避けましょう。義援金を寄付する場合は、公的な機関や信頼性のある団体を選びましょう。
最寄りの消費生活センターへの相談は簡単・迅速!
188(いやや)を利用しよう!
困ったとき、頼れる存在があります。全国共通の電話番号「188(いやや)」を覚えておくと、最寄りの市町村や都道府県の消費生活センターを素早く案内してもらえます。年末年始を除く毎日ご利用いただけ、相談は無料ですが、通話料金がかかることに留意してください。
消費者ホットライン:188(いやや)
年末年始を除く毎日、消費者ホットライン「188(いやや)」を活用しましょう。これは相談が無料で、通話料金がかかる点に注意してください。いざという時、この番号に電話をかけ、専門のアドバイザーから的確な情報やアドバイスを得ることができます。
年末年始でも安心!
年末年始(12月29日~1月3日)を除いて、いつでも利用可能です。消費生活に関する疑問やトラブルがあれば、遠慮なく相談してみてください。素早く適切なアドバイスがもらえることで、不安や悩みを解消できるかもしれません。
お近くの消費生活センターにも相談可能!
188(いやや)での相談だけでなく、お住まいの地域にある消費生活センターも利用できます。通話料金に抵抗がある場合や、より詳細な情報を得たい場合は、最寄りの消費生活センターに直接相談することもおすすめです。安心して利用してくださいね。
まとめ
災害による混乱を逆手にとる悪質商法にはくれぐれもご注意ください。自身の判断力を信じ、怪しい勧誘には冷静に対処しましょう。災害復興の一環として、安全な方法でのサポートを受けることが大切です。不安やトラブルが生じた場合は、消費生活センターに相談するなど、的確な対応を心がけましょう。