
いわき市薄磯地区にあるいわき震災伝承みらい館は、東日本大震災の記憶と教訓を後世に伝えるために設立された施設です。現在は薄磯豊間中学校跡地周辺にあり、いわき市の震災経験をあらためて捉えなおし、震災の記憶や教訓を風化させず、確実に後世へと伝えていくことを目的とした施設です。
本写真は2015年に取り壊された旧豊間中学校 3F教室から撮影
目次
奇跡のピアノについて
1999年に(丸徳四家広松商店 元会長)四家広松氏から豊間中学校に寄贈されたグランドピアノです
奇跡のピアノ体育館 旧豊間中学校全景
東日本大震災の津波で被災し、海水に浸かってしまいましたが、瓦礫撤去にあたっていた自衛隊員によって体育館に残されました 。その後、いわき市の調律師・遠藤洋さんの手によって修復され、「奇跡のピアノ」と呼ばれるようになりました 。
修復されたピアノは、震災の記憶を伝えるシンボルとして、様々な場所で演奏されました。Kiroroの金城綾乃さんは、このピアノに感銘を受け、「奇跡のピアノ」という曲を制作しました 。また、西村由紀江さんなど、多くの著名なピアニストがこのピアノを演奏しています 。
嵐・櫻井翔さんが紅白で奏でる
第62回NHK紅白歌合戦では、白組司会・嵐の5人がプレゼンターとなって行う東北応援企画。そこには震災の津波で傷ついた1台のピアノが登場する。紅白でこのピアノを奏でることについて櫻井翔さんは、「半年をかけて再生を果たしたピアノ。それは、いまも沢山の傷跡の残るものでした。が、どこか澄んだ音色を響かせます。調律師の遠藤さんや福島の子供たちの思いを乗せ、“ふるさと”を奏でたいと思います」とコメントしている。
2月奇跡のピアノ演奏会の記事はこちら
震災の記憶と教訓を後世に伝える貴重な場所として、多くの人々に感動を与え続けています。
今回のイベントでは震災の体験を伝える語り部や、奇跡のピアノミニコンサートが開かれます。
令和7年3月11日(火)、東日本大震災の追悼企画として、イベントを開催
ぜひお越しください。
イベントスケジュール、主な内容
館内プログラム
11:00 語り部講話①
大谷 加代「薄磯での私の震災体験」
12:00 語り部講話②
木村 貞子「震災とそのあとの復興について」
13:00 語り部講話③
佐久間 静子「奇跡のピアノ物語」
14:00 奇跡のピアノ
ミニコンサート①
15:00 語り部講話④
櫛田 さやか「3.11とそれから-ラジオ局員・乳児の母だった私-」
16:00 語り部講話⑤
石川 弘子「震災時の久之浜、そしてその後」
17:00 奇跡のピアノミニコンサート②
19:00 消灯・イベント終了
※各プログラムのお席は30席程度ですので、観覧者多数の際は立ち見となる場合があります。
※安全管理上、入場を制限する場合があります。

[館外プログラム]
当館正面の芝生におきまして、黄色いハンカチに様々な方々から追悼への想い、復興への希望の
メッセージ等を書いていただいたものを展示します。
夕方からは、ライトアップします。
店舗情報
施設名 | いわき震災伝承みらい館 |
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イベント | 3.11追悼企画 みらいへつなぐ、3.11の記憶 |
日時 | 2025年3月11日 11時から |
住所 | 〒970-0229 福島県いわき市薄磯3丁目11 |
営業時間 | 日曜日 9時00分~17時00分 月曜日 定休日 火曜日 9時00分~17時00分 水曜日 9時00分~17時00分 木曜日 9時00分~17時00分 金曜日 9時00分~17時00分 土曜日 9時00分~17時00分 |
電話番号 | 0246-38-4894 |
公式サイト | いわき震災伝承みらい館 |
まとめ
いわき震災伝承みらい館は、東日本大震災の記憶と教訓を後世に伝えるための重要な施設です 。震災の経験を風化させないために、展示や震災語り部による活動を通して、来館者に震災の教訓を伝えています。
特に、震災を「再認識」するという独自の視点から、展示や語り部による活動を通して、来館者に震災の教訓を深く理解させ、未来への備えを促している点が特徴的です。震災語り部の活動は、単に情報を伝えるだけでなく、感情や教訓を共有することで、来館者一人ひとりの防災意識を高める上で重要な役割を果たしていると考えられます。
今後、いわき震災伝承みらい館が、地域社会の防災意識向上、そして震災の記憶の継承という重要な役割を担い、地域コミュニティの活性化に貢献していくことが期待されます。